死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた死ぬときに後悔すること25―1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた

作者:大津 秀一 出版社:致知出版社(2009-05-25)
価格:¥ 1,575  在庫あり。
4-0star




CustomerReviews

少し残念  by 信正慶

3star2009-08-10
非常に良心的な内容で誠実な著書である。ただ、テーマの深さに比べると読後の感動は薄かった。それは私が、最終章で紹介されている老兄弟のエピソードのような、終末期医療の現場に携わる者でなければ知りえない「人間ドラマ」を期待していたからだ。残念ながらそのような「物語」は意外に少なく、むしろ主だった部分は著者の考えや主張によって構成されている、そんな印象である。

上記の意味ではやや期待を裏切られた感はあるが、それを差し引いても興味深い事実は記されており、「星3.5」というのが率直なところ。一度手にしてみる価値はあると思う。

後悔のないように  by 充

4star2009-07-22
この本のタイトルを見て、私は母が亡くなった時を思い出した。
母は薄れていく意識の中で、いくつもの後悔を口にした。
「体が動くうちにもっと好きなことをしておけばよかった。」
「家事の仕方や家のことをもっとお父さんに教えておけばよかった。」
「孫の顔が見たかった。」
母の後悔を聞くたびに、心が痛くなった。
残された者は、死者の後悔の言葉を忘れることなく生きていくことになる。
後悔がないように生きることは、自分のためだけではなく、残される者たちのためであると思う。

普段の自分自身の悩みなんて本当につまらないものなのかもしれない…  by あしたのため日記

5star2009-07-22
【死生観】死あるいは生死に対する考え方。また、それに基づいた人生観。


最近、自分の死生観とは、どんなものなのだろうかと、よく考えます。

この本を読んで思うことは、実際に多くの終末期の患者さんがが最後に後悔をすることに比べたら、普段の自分自身の悩みなんて本当につまらないものなのかもしれないということです。

著者は、「終末期に皆が必ず後悔すること、それを前もって紹介し、元気なうちからやっておけばよいのではないか」という想いから、この本を書いたそうです。

逆説的ですが、後悔しない人生を歩むには死生観について考えることは、とても有意義なことだと思います。

特に、一番最後の80歳代の兄弟の話は、今の自分の心にはすごく浸透するものでした。

後悔しない人生を歩めることは、本当に素晴らしいことです。

アンケート+常識的とされるコメント程度の内容  by 大学生X

3star2009-07-21
元気な人に自分が死ぬときの後悔は何だと思いますか?と素人が聞いて書いても、
内容は大して変わらなかったと思う。

文章も研修医の日記のようだ。
多様な意見に配慮するかのように断定をさける婉曲的な表現が続くが、
文章にところどころに「〜べきだ」調が登場。

その箇所から察するに、
”タバコを止めて結婚して子供ができて、その子供が結婚して孫ができて(無理矢理そうさせて)、みんなに看取られて死んだ人だけ満足して死んでいる”と言いたいようだ。

つまり世間が正しいとする生き方=後悔が少ない生き方であると。

何らかのストレスからタバコで救われる人や、
何かのために結婚しないで一人で生きる方を選ぶ人や、
何らかの理由で子供を持たなかったり、持てなかった人や、
他人をできるだけ煩わすことなく一人で闘病したい人だっている。
個人差があることを紋切り型にジャッジすることで苦しめる人もいるはず。
それを末期治療の医師が言い切る神経を疑った。

子供がいない人に子供が欲しいでしょ?楽しいわよと平気で言う無神経な人と同じだ。
善人だから善意だからこそ質が悪いことがある。

それに、この本の提案通りに生きてる人はこれでよかったと喜び一時的に不安が解消されても、自分と違う生き方をしている人が不幸か異常に見えて、
それが身内なら何としても生き方を正したいと思いそれが叶わない不安が新しく出てくるだけだ。

この本は子供とはいえ別個体の生き方まで「〜させるべきだ」と提案しているのだから。
けっきょく後悔が尽きることはないということにしか思えなかった。

医療を考えさせられる  by DREAM

3star2009-07-19
この本を通じて、医療、とくに終末期問題の難しさを改めて痛感した。個別のケースも含め、医療は百人十色、一概に論じることができないところが難しいところでもあり、奥深いところでもある。ぜひ、家族や知り合いに「死」が近づいている人、あるいは、逆に「死」があまり周囲にない人にも、この人間としての運命について考えるきっかけとして読んでもらいたい。