1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1

作者:村上 春樹 出版社:新潮社(2009-05-29)
価格:¥ 1,890  在庫あり。
4-0star




CustomerReviews

イイと思うけどぁ。  by ピュア

5star2009-08-16
常々映画のレビューだけを書くことにしている私が、この作品は心象表現が多いにも拘らず
映像として認識されたので敢て書かせて頂くことにする。誰か上手い人に撮って欲しいなぁ。
必要ない?

また長いという意見も多いが、青豆の物語・天吾の物語というふたつの長編と空気さなぎ・
猫の町というふたつの短編が入った、私にはお得感のあるカバーアルバムの様であった。
イイと思うけどなぁ。

特に「猫の町」は素晴らしい。ポール・デルボーの絵画をイメージ出来た。またふかえりは、
デルボーの絵に登場する白い肌の女の子のようだ。ふたつの月の心象表現はシャガールだ。
たぶん。

教室で手を握る10代の青豆と天吾、ホテルの密室で息詰まるやりとりのリーダーと青豆、
アパートのベッドのふかえりと天吾、海辺の施設における父と天吾、そしてクライマックス、
やっぱり見てみたい映像シーン満載だ。 たぶん、映画イイと思うけどなぁ。・・必要ない?

お金と時間を返して下さい  by 率直人間

1star2009-08-14
新品で購入しました。
これはエロ本であり、作者の願望が痛切に感じられます。
ハゲ頭の中年が好きで逆ナンする若い女性なんていません。

“ムラカミ”の称号は抜きにしても、今年屈指のエンタメ小説である事には間違いない。  by hide-bon

5star2009-08-14
遅まきながらBOOK2まで読了した。自分は村上文学の熱心な読者ではないし、創作に当たり強く意識したと言われるジョージ・オーウェルの「1984年」もずっと昔に一度読んだきりだ。過去の作品群との対比や裏目読み、解析などは他の方々にお任せして、以下は、200万部を突破した超話題作の感想として。
美しき殺し屋と作家志望の予備校講師。同世代と言う事以外一見何の関連性もないふたりの主人公の“日常”が交互に語られる。物語がどこで連関しダイナミックに動いていくのか、初めこそ気になったが、各々のパートが興味深く面白い為、いつしかふたりのドラマをひたすら追い続ける事になる。
文学者の原石とも言える天才少女、誰もが思い当たる社会的事件を引き起こしたカルト集団、何故か主人公が知らぬ間に世の中が変質している不可解さ。チェーホフ、ふたつの月、空気さなぎ、リトル・ピープル、そしてビッグ・ブラザー、、、。張り巡らされた数々の伏線にイメージが膨らみ、作者の刺激的な企みに眩惑されるが、根っこにあるのは、サスペンス、ハードボイルド、社会派、そしてもちろん「恋愛」の物語。
こちらの世界とあちらの世界、善と悪、光と闇のせめぎ合いと暗闘、そして、その彼方にある結末。無垢で艶やかな清新さ、孤独感と緊張感、混沌と黎明、そして、邂逅から死へ全てを包括し極北まで踏み込んでいく絶対的で至上な愛。
直載的でストイックな青豆のパートと、今までの村上ワールドの延長上にあるような天吾のパート。個人的には、その屹立した仕事ぶりと一夜限りの男の嗜好に、膨らみそこねたパン生地みたいな不均等で貧弱な胸への愛おしさ、そして、タマルとの関係に瞬時生まれる孤高のプロフェッショナル同士のある種の共鳴と接合まで、実に魅力的な青豆のキャラクターに心惹かれる。BOOK3に繋がっていく今後の展開に期待しつつも、スピンオフとして、是非もうひとりの彼女を主役にハードボイルドな作品も読んでみたい。
次に日本人としてノーベル賞を受賞すると期待のかかる文学者の手によるものとしては、意外なほどクールな中にパッショネートでエモーショナルな部分を感じる今作、当レビュー上では必ずしも絶賛とは言えないようだが、今年屈指のエンタメ小説である事には間違いない。

同時代作家としての村上春樹  by ひまなやま

3star2009-08-13
読み終わって数日経ちますがいまだに評価がつきかねる1冊です。
村上春樹の作品をほぼ同時代で読み続けてきた自分としては、納得できる部分と釈然としないが半々といった感じです。
今までの村上春樹作品が読者をひきつけてきたのは、良くも悪くもその距離感(突き放し感)だと思います。
全てを説明することなく、物語の中心に空白を据えることで読者の想像力、感受性を引き出す構成でした。
それに比べると今回の「1Q84」は物語の構成が以前の作品とは大きく違っています。
今まで以上に物語自体をどっしりと中心に据え、細部における謎もきっちりと書かれています。(それでも謎は謎として残っていますが)
以前からの村上春樹が好きな自分としては、この変化が違和感として残っている感じです。
ただデビュー以来20年を経て、2009年の同時代にあえてこの1冊を送り出した村上春樹の意図は、再読をした上でもう一度考えてみたいと思います。
噂されているBook3が出るのか非常に興味深いです。

最近読書量が減っていますのがこの本だけは読みました。敢えて感想を  by マッキー

5star2009-08-12
今回の作品の底辺に流れるものはやはりとても良かったと思います。私にとってこの作品に表現される時代背景や登場人物はとても魅力的でもありまた懐かしく感じる部分もありました。遺伝子の事、善悪の概念より前から存在するものについて、私たちが現在の生活において真実を見出そうとすればするほど霧の中に迷い込むような中でも、この登場人物たちはあくまでも誠実な格好良さが感じ取られますのでいつも期待を裏切られません。きっと作者の描き出そうとする世界観のようなものは年月を追って形を変え、深みを増しているのでしょうが原型のようなものは変わらないのでしょう。
それを私はなんとなく昔から好きだったんだろうなあと思います。
これからの時代に向けての新しい概念のようなものを理解するために何度も読み返し、心に留めておく必要がありそうに思えます。